制度・法律・離婚

会ってないけど浮気?──LINEだけでも私はつらかった【心の裏切り】

こんな人におすすめ

  • 「浮気じゃない」と言われたけど、どうしても納得できない
  • 肉体関係がない“つながり”にモヤモヤした経験がある
  • 誰にも話せない気持ちを抱えている
  • 法律や定義では片付けられない、自分の「つらさ」を抱えている

「浮気じゃない」と言われたけれど、あの日私の心には確かな「痛み」が残りました。

夫は、「会ってないから問題ない」「ただのやり取りだよ」と繰り返しました。

確かに、法律上では“セーフ”なのかもしれません。

でも私には、その関係がどうしても“アウト”でした。

この記事では、身体ではなく“心のつながり”の深さに裏切られたと感じた私の体験を通て、法律だけでは割り切れない感情のリアルを綴っていきます。

「浮気じゃない」なのに…“親密なやり取り”が心に刺さった

ある日、夫のスマホを開くとそこには知らない女性との会話がありました。

それだけでなく、性的なやり取り、甘えたようなLINE通話の履歴─。

だけど、私が最もショックだったのは、甘えた会話の内容でも、LINEの履歴でもありません。

「浮気じゃないよ」と言われても、そこにあったのは確かに“私の知らない親密な関係性”でした

「身体の関係がない=セーフ」では割り切れない私の感情

私はインターネットでたくさん「不貞行為」「浮気」について調べました。

そしてどの記事にも「法律の上では、身体の関係がなければ不貞行為に当たらない」と書いてあります。

LINEのやり取りや通話だけでは、離婚や慰謝料の理由にはならない──。

参考:不貞行為の定義と慰謝料の可否|弁護士ドットコム

身体の関係がある・ない?それが何だというのだろう?

私が見たのは、画面越しの確かな「つながり」でした。

毎日続く連絡。

親密さをにじませる言葉。

どれも、私が今はもうもらっていないものでした。

身体ではなく、心のほうが深く繋がっているように見えたことが私には、どうしようもなく苦しかったのです。

会ってないのに“二人の世界”ができていた──私の知らない関係

彼との会話の中で、ぶつかることが増えていきました。

今思えば、それはその女性とのやり取りが始まった時だったのかもしれません。

理解されない気持ち、どこか適当になる扱い…それが会話の中のぶつかりに変わっていった時期がありました。

彼
会ったことはない
彼
やり取りの中の設定を楽しんでただけ

でも、私はその“設定”の中にいませんでした。

「結婚?してないよ」

「嫁と彼女は別だよ」

二人のノリ、言葉の選び方、やり取りのスピード──そこには私がいない、彼のもうひとつの世界が存在していたのです。

その“世界”に、私は一切触れられなかったことが何よりも寂しかったです。

「やましいことはしてない」でも…見えない壁ができていた

夫は、「バレてもいいとは思ってなかった」と言いました。

でも、やり取りの通知はオープンで、携帯のパスワードも教えてくれています。

「絶対に携帯を見ないとは思っていなかったけど…」と言うわりに、私には見せようとしなかったことが、逆にショックでした。

やり取りの中に「結婚していない」「嫁と彼女は別」と私の存在を否定するようなやり取りもあり…

“知られたくない”のではなく、“存在していないことにされていた”ことに気付きました。

私はその“扱われ方”に心をえぐられ、更に追い打ちをかけた言葉が…

「浮気じゃない」と言われるほど、心が離れていく気がした

「浮気じゃない」その言葉が一番つらかったです。

夫は何度も謝ってくれ、開き直ることはありませんでした。

でも、「浮気じゃない」と言われるたびに、私の傷は深くなっていきました。

夫自身「会うことはNG」だという自分なりのボーダーラインがあったようです。

私は、世の中的な定義が知りたかったわけではありません。

「これは浮気かどうか」ではなく、「私はこれに傷ついた」と言いたかっただけでした。

なのに、“浮気じゃない=私は傷つく必要がない”と判断されたことが、私を深く孤独にさせました。

参考:「浮気してない」は免罪符?“心の浮気”で別れた女性たち|マイナビウーマン

法律上は“白”でも──私にとっては心の裏切りだった

ー会ってない。

ー触れてもいない。

ー性的な関係もない。

──だから浮気じゃない。

それが法律上の“答え”です。

でも、私にとってはあのやり取りそのものが裏切りでした。

心の距離、やり取りの頻度、私に見せない顔ー“証拠”はなくても、“感情”が「これは、黒だ」と叫びました。

「浮気のライン」は他人じゃなく、自分で決めていい

私は、誰かに「それくらいで」と言われたくはなく、誰にも否定されたくなかったです。

ただ、「そういうの、つらいよね」って言ってほしかった。

“浮気じゃない”という言葉は、私の痛みを消してはくれませんでした。

「関係の深さ」は、他人が決めるものでも、法律が決めるものでもありません。

私は、私の感情を信じてよかったんだと思いたい。

「法律ではOK」でも、“苦しさ”は嘘じゃない

この記事をここまで読んでくれたあなたへ。

きっとあなたも、法律では割り切れないモヤモヤを抱えたことがあるのではないでしょうか。

ー身体の関係がある・ない。

ーLINEだけ、通話だけ。

そういう“条件”でジャッジされることが多い世の中ですが本当に大事なのは「自分がどう感じたか」です。

「浮気じゃない」と言われても苦しかった。

その気持ちこそが、あなたの答えです。

関係の深さは、誰かが決めるものではありません。

自分の心が「つらい」と叫んだなら、それが正直なサインです。

あなたの感情に、ちゃんと寄り添ってあげてね。

参考:つらい気持ちを否定しない。自分の感情に寄り添う方法|ココロジー